結婚が可能な最低年齢は何歳!?現行の法律と2022年の変更点を解説!【結婚相談所】

結婚適齢期の歴史的背景

結婚可能な年齢について法的な規制が設けられた理由は、結婚という制度が重要な意味を持つためです。結婚とは、単なる恋愛関係とは異なり、法的・社会的・経済的な責任を伴う制度です。そのため、ある程度の年齢に達していない者には許可されないという考え方がベースにあります。

日本では明治時代から結婚規制があり、旧民法(1898年施行)では男性16歳以上、女性14歳以上が結婚可能年齢とされていました。しかし、男女で年齢が異なるのは問題視され、次の民法改正(1947年施行)で男性18歳、女性16歳に引き上げられました。

この男女差は、当時の考え方として「女性は男性より早く成熟する」という生物学的な見解に基づいていました。しかし、現代はライフスタイルや社会環境が大きく変化し、単に生物学的な面だけでなく、社会的・経済的自立にも着目する必要があるとの意見が出てきました。

こうした背景から、2018年に今般の民法改正が行われ、男女の結婚適齢を18歳に統一することになったのです。

現在の日本において、男性は18歳から、女性は16歳から結婚できることは皆さんご存知なのですよね。しかし、民法改正によって2022年4月から結婚できる年齢が変更されることはご存知でしょうか。この記事では、これまで男性と女性とで結婚できる年齢に差があった理由、早婚におけるメリットやデメリット、民法改正のポイントなどについて記事を書いていきます。

1.まずはじめに結婚の最低年齢に男女差がある理由

現行法では、男性は18歳、女性は16歳にならないと結婚できないと法律で決められています。外務省のホームページによると、国内法における最低法定年齢に関するページがあり、結婚における法律上の男女間の差異という項目で、結婚可能な年齢に男女差を設けている理由が説明されています。このページによると、結婚とは社会的な責任が伴うものであるため、ある程度成熟した年齢の人に対して認めるべきものです。肉体面や精神面において成熟しているかどうかは男女で差があり、最低結婚年齢にも男女差を設けるのが合理的だという見解が示されています。つまり、男性よりも女性のほうが肉体的にも精神的にも早く成熟すると考えられていたという考えから、結婚最低年齢に男女差が設けられていたという経緯になります。

2.早期に結婚する5つのメリットって?

早期に結婚(この記事では早婚と表記します)のメリット1つ目は、女性は若いうちに妊娠や出産ができることです。晩婚化が進むにつれて不妊治療などの話が多く聞かれるようになった昨今ですが、若いほうが基本的には妊娠しやすいのではないでしょうか。40代での出産も珍しくなくなっていますが、若いほうが母子ともに健康な出産ができる確率も高くなります。あくまでも確率の話ですが、安心できる要素は多いに越したことはないですよね。

2つ目は、若いときに子育てが比較的簡単にできるということです。比較的にと表現したのは、子どもが小さいうちは育てるのに多くの体力を必要とするため、中には体力のある年齢のうちに子育てをしたいと考える人もいるのではないでしょうか。子どもと一緒に遊び回ったり、子どもを追いかけ回したりできるのは、若い親の特権と言えると思います。

3つ目は、子どもが独立したあとに自由な時間を得られることです。一般的な結婚や出産の年齢を考えると、子どもが独立する頃には老後の生活に入るイメージでしょう。しかし、早婚の場合には何人子どもをもうけるかによりますが、早ければ40歳前後のときに子どもが独立する可能性もあります。

4つ目は、早い段階で生涯独身になる心配をしなくて良くなるということです。結婚生活がうまくいくという前提で記事を書いているのですが、結婚することをためらっていたら婚期を逃してしまったという話は珍しくありませんよね?早めに結婚相手を見つけることができると、精神的にも余裕を持つことができるというメリットがあります。

5つ目は、年齢を理由に結婚へのプレッシャーをかけられないことです。ある一定の年齢を過ぎると、実家に帰るたびに親から結婚へのプレッシャーをかけられる可能性があります。生涯独身で過ごす人が珍しくない現代では、プレッシャーをかけない親もいるかもしれませんが、まだまだプレッシャーをかけてくる親が多い印象です。どちらにせよ、早婚をしておけばこういったプレッシャーとは無縁となります。晩婚になると、年齢的に次はないかもしれないと焦って結婚をしてしまい、後々後悔することもあるるかもしれません。

3.メリットだけではない、早婚に対する3つの懸念点

早婚の懸念点1つ目は、経済面に不安があることです。どちらか一方がかなり年上である場合など、経済基盤が安定している人と結婚した場合、経済面の不安は少ないかもしれません。しかし、同世代どうしでの早婚はどちらの収入も安定していない可能性が少なからずあり、どうしても切り詰めた生活をしなければならない場合もあります。

2つ目は、パパ友やママ友と世代が合わないことです。同世代と子育てに関する悩みの共有ができないのならば、パパ友やママ友をつくればいいと考えるかもしれません。しかし、パパ友やママ友ができたとしても、かなり年上になる可能性が高いため、話が合わないなどの問題が出てきます。さらに、相手は同世代の友人にも子育ての悩み相談ができることを考えると、早婚ゆえに同年代の悩みを理解してもらうのは難しいかもしれません。

3つ目の懸念点は、必然的に同世代の大半と違う生き方になることです。自分が子育てのことで悩みを抱えているとき、同世代の友人は自分の時間を謳歌しているため、悩みの共有ができなくなる可能性があるでしょう。年上の友人や親などに相談できれば良いのですが、どこに相談したらよいのかわからなくなってしまう可能性もあります。また、自由気ままな独身生活を満喫する友人を見て、羨ましく思うこともあるでしょう。自分自身の覚悟と言うわけではないですが、若いうちに遊べるだけ遊びたいと考えている人は早婚には向きません。

4.仮に最低年齢で結婚したいとなった際に両親を説得する方法

どうしても最低年齢で結婚したいときに、いったいどのようにして両親を説得すればいいのでしょうか。ここでは考えられるケースをいくつかご紹介させていただきます。ぜひご参考にしてください。

4-1.18歳で結婚する必要性を説明する

仮に男性が18歳で結婚したいと両親に伝えても、最初からスムーズに両親が認めてくれるケースは珍しいのではないでしょうか。精神面が未熟であることから、若さと勢いだけで結婚という選択をしてしまい、数年後に公開して離婚してしまうのではないかと心配する両親が多いというのは容易に想像できますよね。年齢的にも若いので、数年経っても気持ちが変わらなかったら結婚すればいいのではないかと説得される可能性が高いでしょう。ここでは、気持ちが盛り上がった勢いで結婚するのではなく、将来をしっかりと見据えていることを両親に示さなければなりません。どのような理由で早婚をするのかは、カップルごとに理由が異なります。なぜ今でなければならないのかと聞かれたときに、両親を納得させられるような回答ができるようパートナーと話し合っておく必要があります。

4-2.結婚後どうやって生計を立てるか説明する

早婚が反対される理由として、経済面の不安もよく指摘されます。ケースによると思うのですが、30代に比べると20代はまだまだ社会的な地位も高くなく、給料も十分にもらえないことが多いのではないでしょうか。そのような状態で子どもを授かった場合、生活において苦労しないかどうか心配して結婚を許さない両親は多くいます。前向きな早婚を迎えたいのであれば、結婚にあたって必要な初期費用などを自分たちでつくるなどして、自立した家庭を築いていく姿勢を見せるべきだと思います。

ただ、昼も夜も働き詰めで体を壊すような働き方をして結婚の初期費用を作っても、両親を安心させることはできません。将来的なビジョンや、就きたいと考えている職業に関する資格を取ったり、正社員になれる職業を選んだりして、長い目で見て安心できるようなキャリア計画を両親に示すのが効果的ではないでしょうか。先々のことまでしっかりと考えている真摯な姿勢が伝われば、両親が結婚を認めてくれる可能性が高まります。

5.結婚できる年齢が変わる民法改正のポイントとは?

2018年6月13日に民法改正が決定しました。決定された内容が施行されるのは、2022年4月1日とのことです。この民法改正は、いままで結婚のあり方と、今後の結婚のあり方にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

5-1.成人の年齢規程が18歳に下がる

現行法では成人年齢が20歳とされていますが、民法改正によって成人年齢が18歳になります。従来は20歳以上に与えられていた選挙権が、2016年6月19日から18歳以上に変更されたことは記憶に新しいのではないでしょうか。世界的に見ても、成人年齢や選挙権が与えられる年齢を18歳とする国が比較的多くなっています。ただし、飲酒や喫煙などのように、従来通り20歳からとなっているものもあります。

5-2.男女における結婚の最低年齢が統一

現行法では結婚できる最低年齢が男性は18歳、女性は16歳となっていますが、民法改正によって男女ともに18歳で統一されることになりました。先ほど記述した通り、結婚最低年齢に男女差を設けていた理由は、肉体面や精神面の成熟に男女差があることとされていました。しかし、現代社会が複雑になっている昨今では、肉体面や精神面の成熟だけでなく、社会的や経済的な面で成熟していることが必要だと考えられるようになっています。社会的、経済的な成熟という意味では男女に差がないため、結婚の最低年齢が18歳で統一されることになったと考えれれます。

5-3.親の同意なしで結婚できる

現行法では男性は18歳から、女性は16歳から結婚できるものの、未成年が結婚する場合には必ず親の同意が必要です。しかし、民法改正によって成人年齢が18歳に引き下げられ、結婚の最低年齢が男女ともに18歳になると、親の同意が必要となる結婚のケースが存在しなくってしまいます。成人年齢と最低結婚年齢が同じになり、男女ともに18歳になれば親の同意なしで結婚できるようになるはこの法改正における新たな価値観を生み出すのではないでしょうか。前の段落では親を説得する方法について解説しましたが、そもそも無理に親を説得する必要はなくなります。ただし、早婚は経済面の不安があることや、同世代と悩みの共有ができないことに変わりはないですよね。仮に親の反対を押し切って結婚したとしても、悩みを抱えた場合に同世代に話せる人がいない、頼れる人もいないなどで孤立してしまうリスクは常にあります。親の同意なしに結婚できるようになっても、親に結婚を認めてもらい、必要なときにはアドバイスをもらえるような環境で見守ってもらうことはとても大切だと思います。

5-4.民法改正が与える現代への影響は?

18歳になれば親の同意なしで結婚できるようになるため、高校生のうちに結婚するカップルも少なからず出てくることが考えらます。これによって、教育現場を混乱させることがあるのではないかと懸念されています。また、成人年齢に達すると、民法上の行為能力者として扱われ、ローンを組んで買い物をしたりクレジットカードを作ったりすることができるようにもなります。未成年者が親の同意を得ずに結んだ契約は取り消すことができますが、成人年齢が下がると18歳や19歳の人が契約したものは取り消すことができなくなるので注意が必要です。成人年齢が下がることによって、これまで存在していたセーフティーネットが解除されてしまうとも懸念点としては挙げられています。成人したばかりの若者を狙った悪徳商法などはこれまでも多々ありましたが、成人年齢が18歳になることによって、より一層若者が悪徳商法などのターゲットにされやすくなることも考えられます。民法改正が施行される2022年4月までに、18歳の成人や若者同士の夫婦を守る体制をつくっていくことが大切です。学校での消費者教育も進められていますが、家庭での教育も重要になると思われます。

最後に

結論当たり前ですが、最低年齢での結婚はよく考えてからしましょう!2022年には、男女ともに18歳から親の同意なしで結婚できるようになります。早く結婚することには出産や育児の面でメリットがある一方、経済面などにおける懸念点も多々もあります。同世代とまったく違う生き方をするのは、想像以上に大変です。早婚をするのならば、パートナーと一緒に困難を乗り越えていく覚悟と、決まった価値観に捉えられないようにすることも必要だと言えるでしょう。ということでこのサイトでは結婚相談所の婚活や、結婚できるノウハウを伝えしてるサイトになります。この記事がよければブックマーク登録とシェアをお願いします。ありがとうございました。

GOEN
コンシェルジュ
GOEN コンシェルジュ

結婚は人生の大きな節目であり、十分な準備と覚悟が必要です。法的な最低年齢はあくまで目安に過ぎず、経済的・精神的な成熟度が重要ですよ。早婚には一長一短があり、メリットとデメリットをよく検討しましょう。親の理解と協力を得ることで、より安心して新生活をスタートできます。お互いの価値観の違いを認め合い、柔軟な心構えと寄り添う姿勢を忘れずに、同じ目標に向かっていきましょう。結婚は新たなスタートラインです。喜びと困難に出会いながらも、思いやりの心と努力を惜しまず、幸せな家庭を築いていってくださいね!